過去ログ - 「死屍累々、全てを呑み込むこの街で」
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27: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2016/11/09(水) 16:04:28.53 ID:WBahAE5V0
「エ〜クセレエェェエェン!! まさかもう取り返してくるとは! イェア!」

大げさなくらいに拍手をするサングラスの男は、男のごつごつとした手をがっしりと握ります。

「持ってけ泥棒! って言っても、君が泥棒を捕まえたんだっけな! ハハハ!」

(相変わらず暑苦しい奴だな)

酒場は賑わっていますが、何故か男は心に陰りを感じています。

手渡された報酬を確認すると、男は手早く酒場を出て歩き始めました。


月が出ていないので、辺りは真っ暗で御座います。男は目を閉じて、一人夜の闇を泳ぎます。

風が吹かない静かな夜です。虫の声と、どこかで梟の声が聞こえます。

男は先ほどの少年の事を思い出していました。

(嫌なもんだ……弱いくせに、あんな目をしやがって……)

(……ああ、イライラする)


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