132:pppp ◆1V4CaE0ZHE[saga]
2016/11/17(木) 16:55:31.71 ID:m7NAtdw70
アブソルの足場の岩場から、鋭く尖った岩が新たに顔を出し、白毛で覆われたその体を貫きました。
モウカザル「アブソル・・・!!!」
岩はアブソルの体を貫いたまま天高く伸びていきます。
モウカザル達はその光景に成す術がありません。
まるで雨のようにモウカザル達の頭上に降り注ぐアブソルの血。
天高く貫かれたアブソルの体はだらんと垂れて、もう動くことはありません。
血の雨と一緒に、今度はさっきヘルガーの体から転がり出たものと似た石が降ってきました。
血に染まった赤い二つの石。
その石も、モウカザル達を後目にヤミカラスが飲み込み、その後はモウカザル達をものともせず向こうに見える岩山へ飛んでいってしまいました。
モウカザル「アブソルは僕達を助けてくれたのに・・・何も・・・できなかった・・・くそぉ!!」
エルレイド「モウカザル・・・」
ズルズキン「旦那・・・」
何度も何度も血に染まった冷たい地面を殴りつけるモウカザル。
しかし、この冷たい北の大地は悔しがってる暇も、慰める暇も与えてはくれません。
突如辺りを包む地鳴りと共に、さっきと同じような鋭い岩が無数にモウカザル達を取り囲んでいきます。
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