146:pppp ◆1V4CaE0ZHE[saga]
2016/11/27(日) 02:00:34.60 ID:0XoC4lYv0
ズルズキンは飛び起きたかと思うと、自分の頭を地面がえぐれるほどに勢いよくたたきつけました。
ズルズキン「あ・・・あぁあああああ!!!申し訳ねえ!!旦那!兄貴!俺を殺してくれええ!!」
ズルズキンの眼から涙があふれています。
モウカザル「ちょ、ちょっと落ち着いて・・・!」
ズルズキン「俺はとんでもねえことを!!旦那と兄貴を殺してしまうところだった!なんて不甲斐ないんだ俺は!!ズルッグだけじゃなく旦那達まで失うところだった・・・!!」
再び頭を地面に打ち付けます。
エルレイド「待ってよ!どうしてあんなことをしたの?」
ズルズキン「わからねえ・・・あの時変な光を見てから・・・体が勝手に動いて・・・自分ではどうしようもできなくて・・・。いや、言い訳はしねえ・・・俺はもう終わりだ・・・早く殺してくれえ!!」
地面はズルズキンの血と涙で濡れています。
タブンネ「もしかしたら、それって催眠術かもしれません」
恐る恐るタブンネが口を開きました。
モウカザル「催眠術・・・?」
タブンネ「はい。催眠術という技で操られていたんです。多分・・・」
エルレイド「知ってるよ。ママもボクやラルトスが眠れないときよく使っていたもん」
催眠術は相手の意識を操って深い眠りに落としたり体を操る技。
ズルズキンはあの時何者かの催眠術で操られていたのです。
エルレイド「それだと納得がいくね!ズルズキンは何も悪くないよ」
モウカザル「そうだね・・・だから心配しなくても大丈夫だよ・・・。でも誰がそんなこと・・・」
ズルズキン「そうはいかねえ!あんなことをしてしまったんだ・・・償いきれねえ・・・」
ズルズキンはなかなか頭をあげてくれません。
モウカザル「そうだなぁ・・・。そうだ・・・!ここを出るいい方法を思いついた・・・君に手伝ってもらうよ・・・!」
ズルズキン「なんでもする!!なんでも言ってくれ!」
ようやくズルズキンが頭をあげてこちらを向いてくれました。
モウカザル「ありがとう・・・」
モウカザルはいたずらな微笑みを向けました。
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