212:pppp ◆1V4CaE0ZHE[saga]
2016/11/29(火) 04:08:07.15 ID:gxH+tFdA0
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「待たせてすまない・・・大きくなったな・・・」
一匹のポケモンが、変わり果てた自分の息子の頬を撫でました。
全身激しく戦った傷でまみれ、右腕までなくし、落下したショックで顔はつぶれていましたが、残された手に握りしめられていたお守りの輝きは、あの頃とは変わっていません。
息子の前に立つ彼は、かつてこの島で戦士と呼ばれていたポケモン。
彼の後ろにも、その仲間が何匹か佇んでいます。
「頼む・・・この島のすべての命を、救ってくれ・・・」
「“ゼルネアス”」
命がなくなったこのポケモン島に、一筋の光。
青く輝くその光は、徐々にポケモン島全てを包んでいきます。
なんて綺麗な輝きなんでしょう。
その光は大地を照らし、空を照らし、海を照らし・・・
大地には風が吹き抜け、空を覆う厚い暗雲の隙間から日の光が差し込み、その光を反射して、水面がキラキラと輝きを放ちます。
「これが・・・伝説の生命の力・・・。島が・・・ポケモン島に、命が戻っていく・・・」
青い光を中心に、枯れ果てた草木が再び命の輝きを取り戻していきます。
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