3:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/04(金) 17:51:40.58 ID:MnhhpV2E0
そんなことを考えていると、しばらくボードを眺めていた彼女が、意を決したかのように店のドアを開けて入ってきた。
がちゃ
「いらっしゃいませ」
私の声を聞いた女の子は、おどおどした様子で軽く会釈をした。
恐る恐る入って来る彼女は、まるで何も知らない異国の地に迷い込んだ人のよう。実際に見たことは無いけど、きっとこんな感じなんだろうな。
「……」
彼女は姿勢を低くして、目の前のショーケースに置かれているケーキ達を、一つ一つ手に取るように眺めている。
きっと、どのケーキにするか悩んでいるのだろう。私もこういう時なかなか決められないタイプだから、この子の気持ちがよく分かる気がした。
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