9:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/04(金) 17:57:01.79 ID:MnhhpV2E0
ぽろっ
「あっ」
彼女と談笑していると、私がズボンのポケットに入れていた紙ナプキンが床へと落ちていった。
「あ、どうぞ」
「どうもありがとう」
彼女は足元に落ちたそれを拾って渡してくれた。
(良かった……汚れてないみたい)
「大切なものなんですか?」
「え……」
「それを渡した時に、お姉さんほっとしてたから、もしかしてそうなのかなあって」
「……実はさっき、友達がここに来てね。その時に書いてくれたみたい」
簡単なイラストとメッセージが付いていることを除けばただの紙ナプキン……でも、私にとってそれは特別な紙ナプキンなのだ。
「いいお友達ですね」
「……うん」
まあ、バイト先を勝手に教えちゃったり、私に構わず映画を見に行くのはどうかと思うけど……それでも大切なことに変わりはない。
「あっ、今のお姉さんの顔、とっても良かったですよ」
「へっ!?」どきっ
「なーんちゃって!」
「ちょ、ちょっとからかわないでよ……」
「えへへ……」
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