過去ログ - 京子「忘れられないキスが欲しい」
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13:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/04(金) 20:48:50.41 ID:MnhhpV2E0
「おいで」
結衣の言葉に促され、二人は体を接着剤でくっつけたかのように、上半身を密着させる。
私の胸と結衣の胸もくっつき、お互いが相手の心臓のどくんどくんと鳴る音を確かめ合った。
普段なら気にも留めない、時計のかちこちと鳴る音が、今は一番騒がしい音に思える。
「……」
結衣は目を閉じた。
「おいで」と言っていたから、てっきりまた結衣がしてくれるんだと思っていたけど、今度は私の番らしい。
「……」
「……しないの?」
なかなか行動を起こさない私にじれったくなったのか、結衣はうっすらと目を開けて言った。
「ごめん、ちょっと見とれてた」
「……なんだそれ」
あきれたように笑われる。
でもそれが本音だった。
目を閉じ、顔を少しだけ上に傾けて、何かを期待するような顔つき。
そんなにも魅惑的な顔をこちらに向けられたら、誰だってしばらく眺めていたくなるだろうし、緊張するはずだ。
少なくとも私はそうだった。
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