過去ログ - 京子「忘れられないキスが欲しい」
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3:名無しNIPPER[saga]
2016/11/04(金) 20:39:54.32 ID:MnhhpV2E0
まず、誤解のないように言っておくと、私、歳納京子がこういうスキンシップを求めてくるのは日常茶飯事であり、キス魔であることもごらく部の中では既に周知の事実である。
ましてや、付き合いの長い結衣が、それを知らないわけがない。
「千鶴〜ちゅっちゅ〜」とか、「ちなつちゃんとチューしたいなあー」とか、そういう発言を結衣は全部聞いている。
だから私も、躊躇なくこんなことを唆したり、唇を尖らせたりできるというわけだ。
「遠慮なんかいらんぞ!さあ!」
「お前、何言って……」
結衣は少しだけ目を細めて、頬を赤くさせる。
そうそう、その顔。
普段クールでおしとやかな結衣にゃんが見せる、女の子らしい表情。
私はこの顔が大好きで、二人きりになるたびに、ちょっとドキッとなってしまうような言葉や仕草を、ついつい結衣に対して見せてしまう。
「……」
本来なら、こういうことを言うと「……何言ってんだ」と言ってあっさり突っぱねられるか、「いや、しねーよ!」と恥ずかしがって顔を背けるか、大抵はこの二パターンに集約される。
私は前者をツン結衣、後者をデレ結衣、と勝手に名付けている。私はこの時も、はてさて、今夜はどんな反応を見せるかなあ……今までの流れ的に、今度はデレるかなあ……なんて、ひどく暢気に考えていた。
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