過去ログ - 桃子「お兄ちゃんの大切な人の誕生日」
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名無しNIPPER
[sage]
2016/11/06(日) 00:19:44.67 ID:x45ofXML0
「桃子、ちょっとお願いしたいことがあるんだけど」
他のみんなはお仕事やお休みとかで、珍しいことに小鳥さんも現場に行ってて、桃子とお兄ちゃんは事務所に二人っきりだった。
お兄ちゃんはいつもの通りパソコンの前に座って書類の整理をしていて、桃子は次のお仕事の台本を眺めながら、自分で淹れたお茶を啜ってた。雪歩さんに教わったからだいぶ美味しいと思うよ。
たまにはこんな静かな日もいいもんだね。最近忙しかったし、たまにはゆっくりとしないとね。
お兄ちゃんも頑張ってたしお茶を淹れてあげよっかなと思ってた、そんな穏やかな一日はお兄ちゃんの一言であっさり崩れ去ってしまった。
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2
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/11/06(日) 00:21:24.65 ID:x45ofXML0
「買い物?」
「そう。 一人じゃなかなか選べなくてな」
お兄ちゃんの頼み。
以下略
3
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/11/06(日) 00:22:34.60 ID:x45ofXML0
「聞きたいのか? 実はな……」
そう言ってお兄ちゃんは誰もいないのに、声を落として桃子の耳元でそっと教えてくれた。
この時ほど後悔した瞬間は今後来ないかも。
以下略
4
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/11/06(日) 00:23:08.83 ID:x45ofXML0
「俺の大事な人さ」
「あっ、言っておくけどお袋とか妹とかじゃないぞ」
わずかばかりの逃げ道をお兄ちゃんは潰してくる。
以下略
5
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/11/06(日) 00:24:24.96 ID:x45ofXML0
「桃子? おーい桃子?」
「へっ?」
「大丈夫か? ぼーっとしてたけれど」
以下略
6
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/11/06(日) 00:25:17.66 ID:x45ofXML0
正直良い気はしなかった。
だけど、お兄ちゃんが桃子を「頼ってくれた」
……だから。
以下略
7
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/11/06(日) 00:26:34.86 ID:x45ofXML0
そして、お兄ちゃんの仕事がひと段落つけて、桃子とお兄ちゃんは事務所の近くのお店へと繰り出した。
「で、お兄ちゃん。 なんか目星みたいなのはついてるの?」
「いーや、全然。 だって女の子ってなに贈ったら喜ぶか分からなくてなぁ。 そのためにお前を呼んだんだし」
以下略
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