過去ログ - 藍子「少女は戦乙女を目指す」
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10: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/11/08(火) 09:20:41.23 ID:i56WKjGq0

 PV撮影の当日になった。
 移動に使っている車の中では、それについての会話に花が咲いている。
 私とありすちゃんが座っている前の列には、美波さんと夕美ちゃんと文香さんが座っていた。

「ユニット名の『アインフェリア』って、直球で女神みたいな名前にならなくて私はよかったな」

「私もです。大仰な肩書は肩が凝りますから」

 収録のすぐ後に、美波さんと文香さんから発表されたユニット名が『アインフェリア』だった。
 ヴァルキュリアとして導く者達の名前にすることでコンセプトを間接的に表した、ということだ。

「藍子さんも詳しい舞台設定は見ましたよね?」

「見たけど、ずいぶん壮大なお話になったね」

 人類が宇宙に進出して気が遠くなるような時間の流れた世界で。
 無数に散らばる惑星のひとつで暮らしていた少女達は、とある事件でその素質を見出されて軍の広報部隊に所属することになる。
 その仕事と言ってもアイドルのようなもので、今までの日常の延長のような生活をしていたけれど、徐々に銀河全体に広がる騒乱の渦に巻き込まれていく……
 というストーリーになっていた。

「機械を思考で直接操作できたり、拠点となるのが役目を終えて改装された実験艦の高速戦艦だったり、私の年齢でも当たり前に就労出来て戦闘機のパイロットになれたり、といった設定もありますけど」

「だから後半の服があんな感じなんだよね」

「白の軍服はかっこいいと思いますよ。そのシーンでは艦隊戦の映像も流れる予定です」

「本当にすごいことになってるなぁ。私も頑張らないと」

「藍子さんなら心配していませんけど、藍子さんらしくやってください」

「うん、ありがとう」

 ありすちゃんとお話ししていると、やっぱり落ち着くなぁ。



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