14: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/11/08(火) 09:22:59.66 ID:i56WKjGq0
文香さんが立ち去ると、ありすちゃんと2人きりになった。
少し気まずそうな顔をしている。
「結果的にあれでよかったんじゃないかな? 文香さんもちゃんとわかってたみたいだし」
「ああいう自信のない人には何をどれだけ言っても聞いちゃいません。
いくらできるって言っても自分で否定してるんですから。
だから多少強引でもやらせてみて、成功させるのが効果的です」
「あはは、なんかわかってしまうなぁ……
昔の私みたいに?」
「いい経験になりました。ずいぶん苦労させられましたけど。
最近はマシになりましたよね。相変わらず評価は少し低めですけど」
望んでアイドルになったけど、最初の頃は自分にみんなよりもいいところがあるってなかなか思えなくて。
自分のできること以外には自信を持てないような状態だった。
「あの時はお世話になりました。
文香さんは自信を持ってもいいと思うんだけどなぁ」
「それ、そのまま藍子さんにお返しします。
そういう人なんですよ。また活動していけば自身も持てるようになってくると思いますし。
まぁ気長に待つことにします」
ありすちゃんが視線を逸らす。
この話題はここで終わりみたい。
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