4: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/11/08(火) 09:17:34.71 ID:i56WKjGq0
ここまで話したところで、ありすちゃんが照明を点けた。
「さて、堅いお話はここまでにしましょうか。ここで自己紹介をしたいと思いますけど、どうでしょうか?
初対面の方も居ますから」
「それはいいですねっ」
夕美ちゃんは私以外の全員と、文香さんは私とありすちゃん以外の全員と会ったことがなかったはずだから。
「ああ、そこの人脈チートには必要ないみたいですけど」
「チートって……」
「毎回毎回理解できない妙なつながりを持ってくるんですから……
というか、藍子さんがチートを知っていたことに驚きました」
「あはは……そっちを知ってたのはプロデューサーさんのせいだから」
「あぁ、納得です」
そこまで言ったところで、咳払いをひとつ。
「私からでいいですよね? 私は『961プロダクション』の橘ありす、14歳です。
私のことはみなさんご存じだと思いますけど、このユニットで活動する間はキャリアもランクも年齢も関係ないですから。
気軽に接してください。私もそうします」
961プロ所属のAランクアイドルで、『フェアリー』のリーダー。
シンデレラガールズ開始から4年間第一線で活躍している『Little Queen』。
そんな経歴だから、ありすちゃんは畏怖されることが多い。
ここに限っては、私と美波さんはありすちゃんのことをよく知っているし、文香さんは同じ事務所、夕美ちゃんはそんなことを気にするような子じゃないから大丈夫だと思うけど。
ありすちゃんが視線を向けると、美波さんが立ち上がった。
「『ホワイトレディ』所属の新田美波、21歳です。
このメンバーの中では最年長で、活動期間もありすちゃんの次に長いから、何かあったら気軽に相談してね?」
美波さんは『ゆるふわタイム』のすぐ後の時間にラジオ番組を持っている縁もあって、この中では一番付き合いが長い。
私がデビューしたときから、ずっと頼れるお姉さんだ。
「私は『ピチカート』の相葉夕美19歳です!
クールな曲はあまり歌ったことがなくて不安だけど、今回は挑戦してみようと思います!」
夕美ちゃんとは半年前の番組で一緒になってから交流がある。
趣味が合うから、休日を一緒に過ごすこともある。
「……『961プロダクション』所属の鷺沢文香です。年齢は19歳です。
若輩者ですが、戦乙女のイメージに沿うライブにしたいと思います。
何卒、よろしくお願いします」
文香さんについてわかっていることは少ない。
新人アイドルで、大学の文学部に通っていて、読書が好きということくらいだ。
これから仲良くなれるといいな。
「私で最後ですね。『CGプロダクション』の高森藍子、17歳です。
私もこういう雰囲気の曲を歌うのは初めてですけど、精一杯頑張りますっ」
私のことはみんな知っているから、反応は薄かった。
私が座ったところで、ありすちゃんに注目が集まる。
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