過去ログ - 【ペルソナ5 佐倉双葉SS】ケスラー・シンドローム;Surrender
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109:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/13(日) 16:58:08.71 ID:R5q4UVjHo


 佐倉家にとある怪盗からの予告状が届いた。

 その予告状はかつてのそれとは違い、送り主を糾弾するものではなかった。
以下略



110:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/13(日) 16:58:51.94 ID:R5q4UVjHo


 …………。…………葉。

 遠くから声が聞こえる。
以下略



111:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/13(日) 16:59:43.90 ID:R5q4UVjHo
「あー……、寝てた……。って、おわぁっ!」

 机でうとうとしている間に涎を垂らしていたらしく、無造作に置いてあった資料がベタベタになっていた。

「うーわ、これ借りてたヤツじゃん。元データ持ってないぞ……」
以下略



112:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/13(日) 17:00:46.96 ID:R5q4UVjHo
「あ、わたしも行く。注意しないと」

 二人で家を出るとき、眩しい陽射しにおもわず目を細めた。見上げれば、雲一つない鮮やかな青空が広がっていた。

 うん。わたしの世界は、今日もいい天気だ。
以下略



113:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/13(日) 17:02:18.80 ID:R5q4UVjHo
「はいはい、じじいだぞー」

「コラ蒼葉、勝手に出ちゃダメって言ったろー? 近くても危ないんだからなー?」

「……だって、おかあさんねてたから、おこしちゃかわいそうって……」
以下略



114:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/13(日) 17:04:51.40 ID:R5q4UVjHo
「じじいが何でもきいてやるからなー、危ないからどっか行きたいときはちゃんと言うんだぞ?」

「うん! おじいちゃんだいすき!」

「嬉しいねぇ。じじいも大好きだぞー」
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115:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/13(日) 17:06:37.00 ID:R5q4UVjHo
「もう漢字覚えようとしてんのかよ……。どうなってんだお前の血筋は」

 そうじろうが驚きの声をあげた。ふふん、なんたってわたしと旦那の娘だからな。わたしのお母さんの孫でもあるし。

「でもまだ難しいみたい。葉はギリギリ書けるようになったけど、蒼が書けなくて困ってる」
以下略



116:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/13(日) 17:08:06.95 ID:R5q4UVjHo
「こっちのがかんたんじゃない!」

「あー、そういうこと」

「そういえばなんでなんだ? 青葉って言葉はあるけど、こっちの蒼葉なんて言葉はねぇだろ。あれか、わざわざ難しい漢字使うの流行ってるからか?」
以下略



117:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/13(日) 17:09:18.00 ID:R5q4UVjHo
「あのな蒼葉、これにはちゃんと意味があるんだ。"青"じゃダメで、"蒼"じゃないといけないんだ、これは」

「なんで?」

 蒼葉が大きく首を傾けると、オレンジがかった茶色の髪がサラサラと流れた。やだこの子可愛いわー。なお親バカではない。
以下略



118:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/13(日) 17:10:21.26 ID:R5q4UVjHo
「ふーん。じゃあ、こっちは?」

 "蒼"。

「こっちは……"そう"。惣治郎って名前から、音をもらったんだ」
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