過去ログ - 【ペルソナ5 佐倉双葉SS】ケスラー・シンドローム;Surrender
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115:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/13(日) 17:06:37.00 ID:R5q4UVjHo
「もう漢字覚えようとしてんのかよ……。どうなってんだお前の血筋は」

 そうじろうが驚きの声をあげた。ふふん、なんたってわたしと旦那の娘だからな。わたしのお母さんの孫でもあるし。

「でもまだ難しいみたい。葉はギリギリ書けるようになったけど、蒼が書けなくて困ってる」
以下略



116:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/13(日) 17:08:06.95 ID:R5q4UVjHo
「こっちのがかんたんじゃない!」

「あー、そういうこと」

「そういえばなんでなんだ? 青葉って言葉はあるけど、こっちの蒼葉なんて言葉はねぇだろ。あれか、わざわざ難しい漢字使うの流行ってるからか?」
以下略



117:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/13(日) 17:09:18.00 ID:R5q4UVjHo
「あのな蒼葉、これにはちゃんと意味があるんだ。"青"じゃダメで、"蒼"じゃないといけないんだ、これは」

「なんで?」

 蒼葉が大きく首を傾けると、オレンジがかった茶色の髪がサラサラと流れた。やだこの子可愛いわー。なお親バカではない。
以下略



118:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/13(日) 17:10:21.26 ID:R5q4UVjHo
「ふーん。じゃあ、こっちは?」

 "蒼"。

「こっちは……"そう"。惣治郎って名前から、音をもらったんだ」
以下略



119:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/13(日) 17:12:07.18 ID:R5q4UVjHo
 これで、少しは親孝行できたかな。お父さん?

「ねぇねぇ、おかあさん。きょう、いそがしい?」

 蒼葉がモジモジしながら上目遣いで聞いてきた。
以下略



120:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/13(日) 17:12:53.28 ID:R5q4UVjHo
 古い記憶の、幼いわたしが問いかける。

 わたしとしごと、どっちがたいせつなの!?

 ……うん。そんなの蒼葉には言わせたくないな。わたしの答えは決まってる。わたしはもう、迷わない。
以下略



121:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/13(日) 17:13:36.54 ID:R5q4UVjHo
「そう。まあ双葉なら平気か。いってらっしゃい」

 蒼葉から見えないように、カウンター越しにキスをした。店だからよくないと思うけど、誰もいないし許してもらおう。

「じゃあ、いってきまーす」
以下略



122:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/13(日) 17:14:17.52 ID:R5q4UVjHo
 わたし自身はまだお母さんに全然追い付けてないけど、一つだけ自慢できることがあるんだ。

 わたしには、娘以外に大切な家族が二人もいるよ。すぐ傍で、いつも見守ってくれてる。

 だからわたしは、もう迷わなくて済むんだ。
以下略



123:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/13(日) 17:18:01.19 ID:R5q4UVjHo
思い付いたこと全部書いてたらえらい長くなった……

あ、忘れてた注意点
・都合により主人公は早めの誕生日になってます

以下略



124:名無しNIPPER[sage]
2016/11/13(日) 17:20:20.88 ID:SYtlzDzD0

本当に最高のssだった


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