過去ログ - 【ペルソナ5 佐倉双葉SS】ケスラー・シンドローム;Surrender
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2:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/08(火) 22:00:26.84 ID:GQKrCOd/o


 隣の部屋から小さな泣き声が聞こえた。

 キーボードから手を離し、椅子の背もたれを限界まで倒して背伸びをする。骨の間の気泡が抜けて乾いた音を立てた。

 もう聞き慣れてしまったものだ。似たような年齢の子供の泣き声がどんなに溢れていても、間違いなく聞き分けることができる、そんな自信がある。わたしがこんなに母親らしくしてるなんて、昔を知ってるみんなが見たらどう思うだろう。

「よしよし、どうしたの?」

 いつものように抱き抱え頭を優しく撫でてやると、グズり方が少し控えめになった。

「……ぐすっ……。おかあさん、あのね、あのね……」

「なあに?」


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