過去ログ - 【ペルソナ5 佐倉双葉SS】ケスラー・シンドローム;Surrender
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51:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/13(日) 15:22:25.81 ID:R5q4UVjHo
「乗らないのか?」

 彼はいつの間にか運転席に座り、窓から右腕を出して催促していた。

「乗るのるっ」

 慌ててモナを抱えて助手席に滑り込んだ。モナはわたしの膝の上だ。

「行こうか」

 言葉と同時に車が揺れ、ゆっくりと前進を始めた。

 乗ったことのあるそうじろうの車なのに、わたしには別の車にしか思えなかった。ぎこちなくシートベルトを閉めてから、流れていく景色はそっちのけで隣の横顔を見ていた。

 前を向いた瞳。たまに一瞬だけこっちに向けてくれる。細かく修正するようにハンドルを動かす姿。シフトレバーを触るときに浮き出る手の筋。

 そのどれもがわたしのナニカをおかしくさせる。

 顔、熱い。


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