10:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/09(水) 22:50:36.26 ID:qaZhL8KK0
そして車へと走り出して2秒ほど、背後で爆発音とも金属音ともつかない激音が炸裂し、俺の耳をまともに劈いた。
目を見開いてつんのめり、転びそうになったのをどうにか堪えて振り返ると、今まで俺たちがいた場所に赤く太い鉄骨が4本落ちて来ていた。
鉄骨に穿たれた歩道のコンクリートは煎餅みたいに割れて所々に破片が飛び散っていた。
垂直に落ちた鉄骨は落ちて来た時の勢いを殺し切らずに、少し跳ねるようにして倒れ、転がった。
推定長さ2m。推定重量100kg超だろう。一瞬でもタイミングをミスってたら、俺とガキはこれの下敷きだったわけだ。疑うまでもなく、そうなってたら死んでいただろう。
死体は原型も留めなかったはずだ。
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