過去ログ - 山城「その声……もしかして、時雨なの……?」
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13:名無しNIPPER[saga]
2016/11/11(金) 21:33:09.37 ID:5g0R7wkZo

数か月後の夕刻、非番だった山城は町に買い物に出た帰り道に近道だからと、少し草木の生えた山道を歩いていた。


山道は雑木で薄暗く、気味が悪い。そして、歩きながら、町の人々が、最近山道に大きな野犬が住み着くようになったと噂をしていたのを今更思い出した。


「今更思い出すなんて不幸だわ……」


なぜ自分は海沿いの公道を通らなかったのだろうと、その迂闊さを恥じた。


そして、海に沈む夕日の残光を頼りに、山道の半ばに差し掛かろうというところで、果たして、一匹の大犬が草むらの中から躍り出た。あわや山城に襲い掛かるかと思ったが、寸での所でたちまちに身をひるがえし、元の草むらの中に隠れてしまった。




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