過去ログ - 【ペルソナ5】死がふたりを分かつまで【佐倉双葉SS】
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12:名無しNIPPER[saga]
2016/11/11(金) 21:41:02.68 ID:YOv8t40L0
明日、自分は出頭する。
新島の言葉のとおりであれば、獅童の罪の立証を望めども怪盗団という「正義の味方」の存在を望まない大人達によって、戒斗は少年院送りになるのであろう。
それが仲間の為になるのであれば悔いはない。
しかし、自分には取り返しの付かないレッテルが付く。
傷害の前科とは比べものにならない重いレッテルが。
そんな人間が双葉を抱いても良いものか。
双葉はレッテルを気にするような少女ではないが、周囲はそうは思わないだろう。
大人達の卑劣な謀りによって心を傷付けられ引き籠っていた天才少女が少年院に入る程の犯罪者と恋仲だったなどと、世間が興味を示すだろう。
少なくとも周囲の好奇心と無神経の視線は双葉に突き刺さるだろう。
ようやく母の仇を取り、学校に通うことを決め、途絶されていた社会との繋がりを修復しようとする双葉にとって、その視線は刃のように彼女に突き刺さるだろう。

その想いが、衝動的な欲望に歯止めをかけた。


「正しいはずだ…」

これから本当の戦い、「世間」という途轍もなく巨大な敵と戦おうとしている双葉の足枷になることなど耐えられない。

「俺は正しい、よな?」

自分に言い聞かせるように戒斗は呟くが応えてくれる頼れる黒猫の相棒はいない。





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