過去ログ - 【ペルソナ5】死がふたりを分かつまで【佐倉双葉SS】
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21:父と息子[saga]
2016/11/11(金) 22:04:31.03 ID:YOv8t40L0



「コーヒー、ご馳走様でした」

「おう、カップは置いておけばいい」


時計を見れば、新島との約束の時間が迫っていた。

「じゃあ、お世話になりました」

深く頭を下げるとルブランのドアに手を掛ける。


「違うだろ」


ぶっきらぼうに投げかけられた声に振り返る。


「家から出る時はもっと違うセリフがあるだろ」

「惣治郎さん…」

「ここはお前の居場所だ。いつでも帰って来い」


父親のような優しい声だった。
「あの時」自分が欲しかった父親の言葉だった。
込み上げそうになるものを噛み殺し、暁は無理矢理唇を吊り上げる。



「いってきます」


不器用な引き攣った笑みでそう告げると暁はしっかりとした足取りで「家」を後にした。





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