過去ログ - 【ペルソナ5】死がふたりを分かつまで【佐倉双葉SS】
1- 20
215:娘は幸せに泣く[saga]
2017/01/04(水) 17:48:59.97 ID:2RB1/Mga0


双葉は枕に顔を埋めていた。

首も耳も真っ赤に染まっている。

ヘッドホンから聴こえてくる声に、堪えきれずに「うーうー」と唸る。

惣治郎と暁の話し合いがどうなるか気になって盗聴した結果がこれだった。

自分を想う惣治郎の言葉に胸が詰まった。

そして、暁の答えに涙が堪えきれなかった。


『はい、双葉は俺が必ず幸せにします』


誰からも疎まれて、嫌われて、自分なんて誰にも愛されてないと思っていた頃もあった。

けれど、今は違う。

自分の傍にいてくれる人がいる。

自分の幸せを祈ってくれる人がいる。

自分を愛してくれる人がいる。


「こまったな〜暁もそうじろーも。わたし愛されすぎだろ」


鼻を啜りながら双葉はそう呟く。

足をバタバタさせながら、へへへと小さく少女は笑った。





<<前のレス[*]次のレス[#]>>
223Res/220.56 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice