過去ログ - 【ペルソナ5】死がふたりを分かつまで【佐倉双葉SS】
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218:名無しNIPPER[saga]
2017/01/04(水) 17:53:43.80 ID:2RB1/Mga0


「流石だな。お見通しか」

「絵が描きたくて仕方がない時の祐介の目はいつもキラキラしてるからね」

「敵わないなお前には」

覗きこまれたという不快感は無い。寧ろ、俺のことを理解してくれている友の存在に改めて喜びを感じる。

「創作意欲が沸いて仕方がない。食事も睡眠にあてる時間も惜しいが、流石に限界があるからな。

無性にお前の作るカレーが食べたくなった」

「俺のカレーでよければいつでも」

「そこまで甘やかさんでくれ。毎日食べたいと言ってしまいたくなる」

お人好しのコイツならば、きっと呆れながらそれすら受け入れてくれるのだろうが。

「コラー!!テメ、このおイナリ。わたしのカレシを口説くんじゃねーー!!

暁ももっと、わたしのカレシという自覚を持て」

「ごめんごめん、じゃあカノジョさん、ちょっと味見をお願いしてもいいかな」

「任せろ!!」

モルガナをカウンターに乗せて、素早くキッチンへと回り込む。

やれやれ、あれだけ不機嫌に膨れていたというのに、もう喜色満面か。

小皿によそったカレーを食べると、双葉は暁に何かを一生懸命に話しかけている。

暁は小さく微笑むと、双葉の唇の端についたカレーを舐め取ってやる。ここから見ていてもわかるほど、双葉の頬が赤く染まって行く。

それが微笑ましいのか、暁が紅茶色の髪を撫でてやると、耳まで赤くした双葉が暁に抱き付いた。

随分と大胆だな。

以前であれば、双葉は照れて慌てこそすれ、あのようなスキンシップを取っていなかったはずだが、何かあったのだろうか。

先週、暁が戻って来てからの一週間程度のうちに。





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