過去ログ - 【ペルソナ5】死がふたりを分かつまで【佐倉双葉SS】
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8:名無しNIPPER[saga]
2016/11/11(金) 21:33:00.96 ID:YOv8t40L0




寝返りを打つ。

全然眠れない。

暁は笑っていた。
強くて優しい、恐怖をスパーンと張り飛ばしてくれるような安心させてくれる笑顔で。
あの笑顔をする時は決まって何か覚悟を決めた時だ。
何が何でもどうにかしてやろうって、そう決めた時。
何もかも受け入れる覚悟をするとあいつは静かに笑う。
そんなこと悟らせないように、決してみんなを不安にさせないように、そう決めた笑顔だ。
でも、わたしはあの笑顔が好きだけど、苦手だ。

あの笑顔をする時、いつだってアイツは一人だから。

一人で背負って、一人で戦って、そして一人で傷付く。
いい加減わかる。ずっと一緒にいたから。わたしはカノジョだから。

「何で言ってくれないんだよ…」

自分のこととかより、わたしは暁が心配だった。
二人きりで、わたしはカノジョだから、何でも言ってほしかった。
ずっと暁に色々な不安も弱音も聞いてもらってきたから。
今度はわたしが聞きたかった。


それなのに…


「おのれ〜…明日文句言ってやる!!」


めそめそしてるのも癪だし、どうせ明日には会うんだ。






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