過去ログ - 高垣楓「私、猫になりたいんです」
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13:名無しNIPPER[saga]
2016/11/12(土) 19:39:48.27 ID:1sM9NdHQ0
キッチンの窓からみる住宅街は、まだ半分眠っているご様子。
冬から春に切り替わりつつある朝は、
光は柔らかいのに風は冷たいというちぐはぐさで、ちょっとおもしろいです。
いつもは欠伸をすると、どこまでもその空気の振動が伝わっていきそうですけど、
今は缶とシンクが擦れるちいさな金属音だけが響いています。
目からぱりぱりになったカラーコンタクトを外して、
化粧をしたまま眠り込んだことを思いだしてため息をひとつ。
そういえばシャワーも浴びてない。
もうすぐ二十五歳なのになぁ、なんてぼんやり考えはじめた辺りで、
猫は食事を終えました。
前足で顔を拭い、ぺろぺろと舐めています。
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