61:名無しNIPPER[saga]
2016/11/29(火) 23:32:44.59 ID:wlRlqcWe0
来ヶ谷「ずっとこんな日を待っていた……私だって本当は君と喫茶店に行ったり、水族館を回りたかった。他のみんなは自分の番が終わると次の願いを叶えたい人の為に身を引いていったが、私にはそれが出来る自信がなかったのだ……だから私の番など迎えなくてもよかった。だが、君がああ言ったので私の中の脆い防波堤が崩れたのだ。ああ、許してくれ……許してくれ、みんな。私は暴走しすぎた」
来ヶ谷「だけどせめて……もうこれっきり、みんなの前には現れない。だからもう少しだけこうさせてくれ……」
理樹「………………」
理樹(やはり来ヶ谷さんの抱える事情はよく分からないが、言わんとしていることは分かる。もう少ししたら来ヶ谷さんは永遠に僕の元を去るつもりなのだ)
恭介「いや……その心配はないぜ」
鈴「恭介!大丈夫なのか!?」
恭介「こんな痛みはもう慣れてる……それより来ヶ谷、お前が消える必要はない」
来ヶ谷「なんだと……?」
恭介「そう言う事ならいいんだ……きっとみんなもお前の行動を許してくれるはずだ。お前が我慢してどうする……この世界は全員が救われてやっと意味を持つんだ。確かにお前の願いは暴走するかもしれない……だったらその時は俺と謙吾と真人が止めてやるから……だから安心してやらかせ!」
来ヶ谷「恭介氏……」
理樹「………あ、あれ?」
理樹(気づくと部屋のあちこちに白い靄のようなものが浮いてきた。霧か?)
来ヶ谷「分かった……それじゃあやってくれ」
恭介「おう」
鈴「な、なんだ!?なにも見えない!」
理樹「えっ、なんだこれ!」
理樹(次第にそれは大きな雲となって部屋を包み、僕の視界がすべて白くなり、意識も並行して薄らいでいくような…………)
理樹(……………………………………………)
理樹(……………………………)
理樹(…………)
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