11:名無しNIPPER
2016/11/13(日) 23:19:04.09 ID:3JahAVL60
きらり「莉嘉ちゃん!みりあちゃん!大丈夫!?」
莉嘉「私は大丈夫だけど、みりあちゃんが!」
痛む肩を堪えて振り返ると、莉嘉が必死の形相でぐったりしているみりあを揺さぶっている。
みりあの鼻梁を血が伝う。そういえばこの間、鼻をアライグマに引っかかれかけた、って話をしたっけ、と
12:名無しNIPPER
2016/11/13(日) 23:20:13.43 ID:3JahAVL60
運転席に人はない。ただ、車からゆっくりと離れるプロデューサーが見えた。
きらり「Pちゃん!どこ行くにぃ!みりあちゃんが怪我して……血が……!」
武内P「諸星さん! 申し訳ありません。2人を連れて逃げてください!」
13:名無しNIPPER
2016/11/13(日) 23:21:48.80 ID:3JahAVL60
腕は2本、足も2本、しかし全くといって良いほど、きらりは親近感を感じない。
同じヒトではないのだと、本能が警告する。
アスファルトに立ち上る高温の陽炎の向こう側に、異形が立っていた。
きらり「……逃げきゃ!」
14:名無しNIPPER
2016/11/13(日) 23:23:06.94 ID:3JahAVL60
爆音と、何かが焦げる臭い。
異形と対峙するプロデューサーの周囲を火柱が囲む。きらりと莉嘉は、逃げることも忘れて、
その常識外れな景色を眺める。
逃げ場がないプロデューサー。窮地に陥った相手を前に、その異形は、きっと笑みを浮かべていたことだろう。
15:名無しNIPPER
2016/11/13(日) 23:24:12.25 ID:3JahAVL60
けたたましいタイヤの悲鳴とともに、異形が真横に吹き飛ばされる。
バイクにまたがっていたのは、鮮やかな緑のライダースジャケットに身を包んだ女性。
ヘルメットを取ると、その特徴的な三つ編みが背に流れる。
いつの間にか火柱は消え、プロデューサーは安堵の息をつく。
16:名無しNIPPER
2016/11/13(日) 23:25:33.44 ID:3JahAVL60
武内P「諸星さん!彼女を頼みます!」
大きく踏み込んだプロデューサーは、向かってくるちひろの勢いそのままに彼女の腰をホールドすると、その場で大きく回転し、
きらりの方へ投げ飛ばした。
17:名無しNIPPER
2016/11/13(日) 23:26:01.06 ID:3JahAVL60
武内P「諸星さん!彼女を頼みます!」
大きく踏み込んだプロデューサーは、向かってくるちひろの勢いそのままに彼女の腰をホールドすると、その場で大きく回転し、
きらりの方へ投げ飛ばした。
18:名無しNIPPER
2016/11/13(日) 23:30:09.63 ID:3JahAVL60
きらり「Pちゃん!Pちゃん!」
火柱が消える。スーツが焼け焦げ、倒れ付すプロデューサーの姿に、きらりは我を忘れて駆け寄ろうとする。
プロデューサーの傍には、いつの間にか異形が佇んでいた。
19:名無しNIPPER
2016/11/13(日) 23:30:49.30 ID:3JahAVL60
きらり「Pちゃん!Pちゃん!」
火柱が消える。スーツが焼け焦げ、倒れ付すプロデューサーの姿に、きらりは我を忘れて駆け寄ろうとする。
プロデューサーの傍には、いつの間にか異形が佇んでいた。
20:名無しNIPPER
2016/11/13(日) 23:31:33.51 ID:3JahAVL60
目に涙を一杯にためた莉嘉を見て、ちひろは何かを決意したように、きらりに言った。
ちひろ「きらりちゃん、貴女に頼みたいことがあるの」
きらりは、ちひろの真正面からのまなざしに圧され、黙りこくる。
21:名無しNIPPER
2016/11/13(日) 23:36:11.89 ID:3JahAVL60
ちひろ「もっと詳しい説明をしたいけど、それは後回し。私の言うとおりにこのドライバーをつけて」
ケースから取り出したベルトを、きらりの腰に宛がう。
ベルトの両端部分が自動できらりの腰周りにアジャストされ、背部で連結される。
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