10:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/15(火) 22:32:45.60 ID:96JgysIq0
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私が子供の頃、具体的には小学校に入る前の事。
私にはいつも遊んでくれる近所のお兄ちゃんが居たの。いつもお兄ちゃんの後ろをついて、なんでも真似して、とにかく大好きだったお兄ちゃんが居た。
でも、そんなお兄ちゃんは私が小学校に入る年に遠くへ行ってしまう事になったの。
大好きな大好きなお兄ちゃんが遠くへ行ってしまうって聞かされた私はそれはもうわんわんと泣いて、両親に当たり散らしたりとワガママ放題だったわ。
あんまりにも私が無茶ばかり言ったからだと思うけど、お兄ちゃんは約束をしてくれたの。
大きくなったらまた会おうって。
でも、子供だった私にとって世界は本当に狭くて、私の世界の外に行ってしまうって事は一生会えない事だと思っていたのよ。
泣きじゃくりながらなんとか、もう二度と会えないって事を伝えたら、やっぱりお兄ちゃんは優しくて『どこに居てもちゃんと見つけてあげるから。だから待っててくれな』って言ってくれたのよ。
まだ半信半疑だったけど、大好きなお兄ちゃんが嘘を吐くはずないって信じた私は指切りをして、泣く泣くお兄ちゃんを見送ったわ。
それからと言う物、お兄ちゃんが会いに来てくれる日をまだかまだかと待ちわびたわ。両親にいつ来るのかって毎日飽きもせずに訪ねて。
いい加減うんざりしたんでしょうね。ある日、母が私に言ったの。『奏が大きくなったら会いに来てくれるよ』って。
その言葉を聞いた私は、私が小さいままだから、子供だから会いに来てくれないって考えたの。
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