11:Revolc
2016/11/18(金) 11:01:05.63 ID:DRXHI/Rk0
「…々木、佐々木!」
彼の声が私を思考の渦から引っ張り上げる。
「おい、どうしたんだよ急に黙り込んで。
しかも手が震えているし、体調でも悪いのか?
もしそうならいってくれ、すぐにでも自転車の後ろに乗せてお前を家まで送ってやる」
あぁ、そうだ。この優しさだ。
ちょっとズレているけど、ズレながらも真っ直ぐに相手を思いやる優しさ。
多分、君のそんな真っ直ぐなところに惹かれたんだと思う。
私が恋愛の話題を避けていることに薄らと気がついているところとかもそうだ、彼は実に相手を見ている。
恐らく無意識なのだろうけれど、無意識でも私を理解してくれているのはすごく嬉しいことだ。
…やっぱり、うん。
彼が、キョンが好き。
この気持ちに嘘はもうつけない、つきたくない。
「いや、大丈夫よ。心配してくれてありがとう、キョン。
それより、私はあなたに伝えたいことがあるの」
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