過去ログ - P「おい佐藤、一発ヤラせろよ」佐藤心「ふざけんな☆」
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5: ◆Freege5emM[saga]
2016/11/19(土) 16:39:47.31 ID:w5Si2i75o

●03 【純情しゅがーはぁと】

P(それから数日後、俺はドラマ監督からエキストラ派遣会社のツテを使い、心の電話番号を手に入れた)



心『はいもしもし――』
P『おい佐藤、聞こえてるか? お前のしゅがーはぁとあたっくを食らったプロデューサーだぞ』
心『げっ――も、もしかして治療費の請求……あわわ、今月はキツイけど、来月には耳を揃えて出すからっ』

P『いや……俺が直々にオーデの書類を送っておいたから、来い。来たら、通してやる』
心『しゅがーはぁとあたっくが効いた!? ……はっ、はぁとはダマされないぞ☆
  この間ぶん殴られたのを根に持って、はぁとを甘い言葉で騙して風呂に沈めるつもりだなっ』



P『そう思うんなら、あの名刺は捨てておけ。もったいないなら誰かに売り飛ばせ。お小遣いぐらいにはなる』
心『名刺が売れるとか、白洲次郎気取りか☆』
P『へぇ、意外と物知りだな』
心『はぁと、生まれは信州だから』



P(なんで俺は、自分をぶん殴った痛いイタい女を、わざわざ連絡先調べてまでスカウトしようと思ったんだろう)



P『心、お前が何年アイドル目指してくすぶってるか俺は知らんが、くすぶってる理由は分かったぞ』
心『人に向かってくすぶってるってなんだよっ、大手プロのボンボンは言うことが辛辣だな☆』

P『お前は融通が利かない。枕を断るにしても、カドの立たないやり方があったろ』
心『……だって、はぁとは……あんなコト、言われたら……』
P『まぁ、それはいい』



P(俺だってプロデューサーの端くれ。
  女のスタイルと立ち居振る舞いと話し方を見れば、アイドルの素質の程度はだいたい分かる。
  心は“アリ”だ。少なくとも、オーバーエイジ枠で一口博打うつコマと思えば十分だ)



P『来るのか、来ないのか。履歴書は持参でいい。当日までに決めろ』
心『プロデューサー……』



P(しかし、俺が心に執着したのは、それ以上の理由があった。
  アイドルとして、残り時間が少なくなっても自分の素質を信じて努力を続け、
  ギラギラするほどなりふり構わず……俺が諦めた正攻法で、芸能界に殴り込んで欲しかったんだ)



心『分かった……はぁと、プロデューサーの代わりに、芸能界で限界まで暴れてやるから☆』
P『当日を楽しみにしてるぞ』



P(たぶん、心は俺の願望を見抜いたから、ここで頷いたんだろう……酒飲んだ時、あれだけ愚痴ったし。
  ……さすがは年の功だ。小娘じゃ、こうはいかない)

心『なんか失礼なコト考えてないだろうな☆』
P『滅相もございませんよ、佐藤さん』



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