過去ログ - ありすは激怒した。 プロデューサーをぎゃふんと言わせねばならぬと決意した。
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◆E055cIpaPs
2016/11/20(日) 12:57:25.11 ID:qqktYKOO0
ありすは眼に涙を浮べて言った。
「私を殴ってください。私は、途中で一度、ずるいことを考えました。文香さんがもし私を殴ってくれなければ、私は抱擁する資格さえありません」
文香は、すべてを察した様子でうなずきながら優しく微笑んだ。
「......ありすさんこそ、私を叩いてください。......私もこの三時間、もしもありすちゃんが遅れて来れば、一緒にとときら学園に出られるのに、......ということを考えていました。......ありすちゃんが私を殴ってくださらなければ、私も抱擁ができません」
二人は静かに手を取り合い、そして見つめ合った。
二人の間に、それ以上の言葉も、抱擁さえもいりませんでした。
うしろから「まじか。バカうめえ」という声が響いた。
ありすが振り向くと、そこにはパスタを口に頬張るプロデューサーがいた。
ありすは、静かに赤面した。
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