過去ログ - 渋谷凛「GANTZ?」　その2 -SS速報VIP

過去ログ - 渋谷凛「GANTZ?」　その2

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289:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 17:51:39.93 ID:7eYvuXZl0
未央がスマホを操作して、スマホからメロディが流れ始める。

この曲は、二人のデビュー曲。

メロディは小さいものだったが、そのメロディに乗せて二人の歌声が小さな控え室に響き渡る。

以下略

290:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 17:52:15.13 ID:7eYvuXZl0
凛（あぁ……終わっちゃう……）

最後のフレーズで二人の動きは最高潮を見せた。

ステップ、ジャンプ、ターン、私は二人が動くたびに頭を動かして、身を前に乗り出して食い入るように凝視する。

以下略

291:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 17:53:05.70 ID:7eYvuXZl0
どれくらい時間が経ったのだろう。

私はただただ二人の歌声とダンスに酔いしれていた。

何回も何十回も見ているうちに私は二人の動きにどこか既視感を覚えていた。

以下略

292:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 17:53:34.03 ID:7eYvuXZl0
私の耳に、二人の歌声以外の声を拾った。

P「島村さん、本田さん、そろそろ……」

二人は歌とダンスを止めて入ってきたPを見やった。

以下略

293:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 17:54:23.47 ID:7eYvuXZl0
日は落ち始め、今日のライブの最後の全体曲が終わった。

ずっと私は今日のステージを見続けていた。

全ての行程を見終えた私が感じたのは、やはり今日のライブはあの二人が誰よりも輝いていたという事。

以下略

294:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 17:55:10.84 ID:7eYvuXZl0
私は甲高い少女の声を耳にして意識が戻ってきた。

日は沈み星が空を満たし、観客もはけて会場の片づけが始まっている。

顔を上げると、ステージ上に十数人の人影が見える。

以下略

295:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 17:56:43.35 ID:7eYvuXZl0
二人の胸倉を掴む勢いだった前川みくを引き離して、別の子が二人に問いかけ始めた。

みりあ「ねぇ、本当は冗談なんだよね？　みくちゃんと李衣菜ちゃんがいつも解散解散って言ってるのと同じで本当は休止なんてしないんでしょ？」

莉嘉「うんうん！　アタシたちを騙そうとしたってそうはいかないんだからねー」

以下略

296:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 17:57:30.19 ID:7eYvuXZl0
Pは難しい顔をして未央と卯月を見ている。

美波「プロデューサーさんはこの事を知っていたんですか？」

P「……」

以下略

297:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 17:58:42.47 ID:7eYvuXZl0
P「本日、お二人のステージは素晴らしいものでした」

P「アンケートにはお二人のライブをもう一度……いえ、何度でも見たいといった内容が連なっています」

P「お二人の事を応援してくれている人がこんなにも大勢いるのです。そして、私自身もファンの方同様、お二人を応援しています」

以下略

298:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 17:59:11.42 ID:7eYvuXZl0
私はそれをただ見ていただけ。

動けずにその場で硬直していた。

凛（二人とも……あんなに辛そうに泣いてた……）

以下略

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