過去ログ - 渋谷凛「GANTZ?」　その2 -SS速報VIP

過去ログ - 渋谷凛「GANTZ?」　その2

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610:名無しNIPPER[saga]
2017/02/20(月) 01:48:43.60 ID:iW7J0wB00
凛「二人とも……聞いて……」

折れた右腕を押さえながら凛は立ち上がった。

加蓮「凛、無理しちゃ駄目。怪我は右手だけじゃないでしょ？」

以下略

611:名無しNIPPER[saga]
2017/02/20(月) 01:49:26.80 ID:iW7J0wB00
最初は凛の顔をした裸の女性に戸惑いを感じた加蓮と奈緒だったが、その星人から発せられる威圧感をその身で感じ思わず数歩後退していた。

凛「アイツの特徴はこんなところ。それじゃ、加蓮、奈緒、私がアイツの気を引きつけるから、二人は身を隠してアイツに不意打ちを食らわして倒しちゃって」

加蓮「ちょ、ちょっと！　アレを引き付けるって……そんな身体で無茶だよ！」

以下略

612:名無しNIPPER[saga]
2017/02/20(月) 01:49:55.68 ID:iW7J0wB00
あの星人に完璧な不意打ちを成功させる。

恐らくは命を賭しておとりを引き受ける二人には攻撃を当てないように不意打ちを成功させる。

それがどれだけ難しいことなのかと奈緒は考えていた。

以下略

613:名無しNIPPER[saga]
2017/02/20(月) 01:50:39.64 ID:iW7J0wB00
星人が凛に詰め寄り、上段から二刀の振り下ろしを仕掛けてきた。

その一撃は重く、通常のスーツならば押しつぶしてしまうであろう威力の一撃。

その一撃を凛は、左手のガンツソードを斜めに構え、力の向きを変えて受け流す。

以下略

614:名無しNIPPER[saga]
2017/02/20(月) 01:51:11.50 ID:iW7J0wB00
それを遠巻きで見る加蓮は自分が入っていくことすら出来ない戦いを瞬き一つせずに見続けていた。

加蓮（とんでもない速さ……凛も信じられないくらい無駄のない動きで避け続けてる……）

加蓮（だけど、このままだと……）

以下略

615:名無しNIPPER[saga]
2017/02/20(月) 01:51:46.12 ID:iW7J0wB00
凛は星人の攻撃を避け続けながらも決定的な攻撃を繰り出せないことにほんの少しだけ苛立っていた。

死の間際の感覚、通常の何百倍にも匹敵する体感時間を以っていても、動かせる肉体の限界はある。

凛の今の精神状態に肉体がついてこない、その状況に凛は少しだけ苛立ちを感じる。

以下略

616:名無しNIPPER[saga]
2017/02/20(月) 01:52:26.91 ID:iW7J0wB00
まず凛が左手に持っていたガンツソードをあえて折れた右腕に持ち変える。

二の腕からへし折れたはずの右腕だったが、痛みを感じていない凛は右手にガンツソードを握り締めて振り抜いた。

凛の骨が折れた部分は一瞬で伸びきり凛の右腕は長くなったように見えた。

以下略

617:名無しNIPPER[saga]
2017/02/20(月) 01:52:55.53 ID:iW7J0wB00
――やるね。でも、まだまだいくよ？　目を回さないでね

――任せて、全部受け止めてあげるよ。

凛が繰り出した音速の斬撃は球体を斬り裂き、さらにその軌道を加蓮が変えて全ての球体を斬り落とした。

以下略

618:名無しNIPPER[saga]
2017/02/20(月) 01:53:31.24 ID:iW7J0wB00
凛と加蓮から分かれた奈緒はZガンを持ちながら大きな瓦礫に背を預け目を瞑っていた。

目を瞑りながら奈緒は己の張り裂けるような心臓の音を聞きながらも、その時を待っていた。

奈緒は視覚を遮り聴覚に全神経を注いでいた。

以下略

619:名無しNIPPER[saga]
2017/02/20(月) 01:54:11.95 ID:iW7J0wB00
目を瞑っているが奈緒には二人の位置が分かった、二人の行動が分かった、そして二人の思考が手に取るように分かっていた。

二人は今あの星人を信じられないような連携攻撃で追い詰めている。

バラバラにして原形もとどめないほどの状態にしている。

以下略

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