過去ログ - 渋谷凛「GANTZ?」　その2 -SS速報VIP

過去ログ - 渋谷凛「GANTZ?」　その2

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922:名無しNIPPER[saga]
2017/05/21(日) 15:51:24.97 ID:g/es2g2b0
私達の前に現れた年配の男。

ハインツ・ベルンシュタインと名乗った、私の目的の男。

何故こんなにもあっさり会えたとか、外国人なのに言葉が通じるとか、本当に本物なのかとかという考えは今の私にはなかった。

以下略

923:名無しNIPPER[saga]
2017/05/21(日) 15:52:01.24 ID:g/es2g2b0
温和な笑みを浮かべて私にハンカチを差し出してくる。

私は泣いていたみたいだ。

それは嬉し涙、みんなが生き返るとわかって零れ落ちた涙。

以下略

924:名無しNIPPER[saga]
2017/05/21(日) 15:53:03.09 ID:g/es2g2b0
ハインツさんはポケットから取り出したガンツのコントローラーと同じようなものを操作しながら歩き出した。

すると、西の装備していた軽量ハードスーツがどこかに転送されていき、西は通常のスーツのみの姿になっていた。

凛「え……？」

以下略

925:名無しNIPPER[saga]
2017/05/21(日) 15:54:02.82 ID:g/es2g2b0
そうやっていると、お茶に手をつけようともしない西が途轍もなく不機嫌そうな顔でハインツさんに聞き始める。

西「おいジジィ、俺の質問に答えろ」

ハインツ「いいだろう。何でも聞きたまえ」

以下略

926:名無しNIPPER[saga]
2017/05/21(日) 15:54:40.22 ID:g/es2g2b0
そんな西だったが、まだ質問は尽きないようで、

西「……テメーが俺達をここに連れてきた理由はなんだ？」

凛「え？　連れてきたって……転送してくれたのはあなたでしょ？」

以下略

927:名無しNIPPER[saga]
2017/05/21(日) 15:55:37.78 ID:g/es2g2b0
ハインツ「全ては30年ほど前に遡る……事は脳に障害があり、音を発することも出来ないはずの私の娘がランダムな数字を言い始めた事が始まりだッた」

ハインツ「その数字に規則性がある事を私は気が付いた。そして、すぐに言語学者や暗号解読のプロに依頼してその数字を解読させると、驚くことにそれは言語だッたのだよ。それも我々にも分かるように作られた言語だッたのだ」

凛「言語？」

以下略

928:名無しNIPPER[saga]
2017/05/21(日) 15:56:34.10 ID:g/es2g2b0
ハインツ「会社が危機から脱し、私の資産も何百倍にも膨れ上がり、数年が経過した。その頃、私はすでに40歳となッていて、解読した技術情報にある一つの技術のみを確立させようとしていた」

ハインツ「その技術は、当時の私の最大の夢そのものだッた。その技術を確立させる為に資産の殆どを使ッてしまったが私には後悔等何一つなかッたよ」

凛「夢、ですか？」

以下略

929:名無しNIPPER[saga]
2017/05/21(日) 15:58:35.90 ID:g/es2g2b0
変わらずに笑い続けるハインツさん。

西は何か気付いたようだけど、私は少し追いついていない。

記憶って一体どういうこと？　そう思いながら隣の西に聞いてみると、

以下略

930:名無しNIPPER[saga]
2017/05/21(日) 15:59:34.42 ID:g/es2g2b0
ハインツ「しかし、すぐに私は気付いてしまったのだよ。私にとッてこのシステムではまだ足りないという事に」

凛「まだって……」

西「……システムが物理的に破壊される可能性とかか？」

以下略

931:名無しNIPPER[saga]
2017/05/21(日) 16:00:39.36 ID:g/es2g2b0
ハインツ「このクローン体を作り出した事によッて魂の証明がされたのだ」

またわからないことを言われる。

西「どーいう意味？」

以下略

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