過去ログ - 【GE】アリサ「最近リーダの声を聞いていない」
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1: ◆qflDSQCF3g[saga]
2016/11/21(月) 23:32:06.06 ID:1aUpOKiBo
SS初投稿です。至らないところがあるでしょうがよろしくお願いします。

・時系列はGE2RBの後。
・GE〜GEBとGE2〜GE2RBのオリ主が二人出てきます。
・二人とも女隊長で、設定をそこそこ盛ってます。

中の人はゲームしかやってないです。それでも良ければどうぞ。

SSWiki : ss.vip2ch.com



2: ◆qflDSQCF3g[saga]
2016/11/21(月) 23:35:27.36 ID:1aUpOKiBo
 その事件は、どこかの誰かが言った『先代第一部隊隊長の声を聞いたことがない』という一言から始まった。

 いや、聞いたことがない、というのは少々の語弊がある。共に戦った者の皆が、戦闘中の指示や無線での会話では彼女の声は聞いたことがあるし、それが確かなのは通信ログなどを確認すればすぐにわかる。

 しかし、戦闘以外で、つまり移動中や休憩中などに加えプライベートで彼女の声を聴いた覚えがないのだ。
以下略



3: ◆qflDSQCF3g[saga]
2016/11/21(月) 23:41:15.47 ID:1aUpOKiBo
「最近、リーダーの声を聞いたことがないという人が増えている気がする。いいえ増えているんです」

「……それがどうした」

 人がそれなりに行き交うラウンジで通常よりラフな格好をしたアリサと、いつものようにクレイドルの制服に身を包んだソーマが、ここにはいない元第一部隊隊長で今はクレイドルの一員である友の話をしている。
以下略



4: ◆qflDSQCF3g[saga]
2016/11/21(月) 23:48:13.08 ID:1aUpOKiBo
「では、一つ聞きましょう」

 アリサが指を一つたてる。

「最後に会話したのはいつですか?」
以下略



5: ◆qflDSQCF3g[saga]
2016/11/21(月) 23:55:17.25 ID:1aUpOKiBo
 10秒

 20秒

 30秒を過ぎ、彼はカップから手を放し、そのままあごに指をあてて考え込み始めた。
以下略



6: ◆qflDSQCF3g[saga]
2016/11/22(火) 00:00:52.84 ID:gbh31IuNo
「俺、何か不味いことした?」

 何かやましいことがあるのか、未だ頭を悩ませるソーマを挟んで椅子に座る。

「何?やましいことでも――」
以下略



7: ◆qflDSQCF3g[saga]
2016/11/22(火) 00:07:39.49 ID:gbh31IuNo
「……してない」

 顔が固まったコウタ、未だ唸るソーマ、その二人を見てやれやれと首を振りながらため息をつくアリサ。事態は混沌としていた。

「あった。あったぞ」
以下略



8: ◆qflDSQCF3g[saga]
2016/11/22(火) 00:13:23.33 ID:gbh31IuNo
「こんなに話してなかったか?」

 三人が三人とも、異口同音にそれぞれの言葉で同じ言葉をつぶやく。

 任務中では言葉を交わしている。なぜなら、そうしなければいくら長年共に戦ってきた仲間でも、まともに任務を遂行することができないからだ。
以下略



9: ◆qflDSQCF3g[saga]
2016/11/22(火) 00:19:08.79 ID:gbh31IuNo
 アリサが少し寂し気な、悲し気な顔をする。

「声を聞いたことがない、と小耳にはさんだ時ハッとしたんです。私たちは、彼女のことを何も知らない、と」

 ソーマが元から厳めしい顔をさらに険しくし、コウタはショックに口を少し開いたまま固まっていた。
以下略



10: ◆qflDSQCF3g[saga]
2016/11/22(火) 00:23:12.01 ID:gbh31IuNo
 何か痛ましい事件でも起こったのだろうか、もしそうなのだとしたら三人が話してくれるまで待つほうがいいのか、それとも今多少強引にでも聞いたほうがいいのだろうか。

 触れがたい、近寄りがたい三人に、声をかける者は一人を除いていなかった。

「おうおう、どうしたどうしたそんな辛気臭い顔をして」
以下略



11: ◆qflDSQCF3g[saga]
2016/11/22(火) 00:26:46.94 ID:gbh31IuNo


書き貯めを放出したところで今日はここまで。

話の都合上クレイドルのメンバーが集結してますが、そこはまぁ、大丈夫なんでしょうきっと。
以下略



12:名無しNIPPER[sage]
2016/11/22(火) 00:30:48.34 ID:wnMviw/Wo
本編もクレイドルメンバー終結してたし多少はね?
期待してる


13:名無しNIPPER[sage]
2016/11/22(火) 02:07:54.63 ID:1CoRLd6OO
エーミールだと蝶の人になっちゃう


14:名無しNIPPER[sage]
2016/11/22(火) 05:59:25.70 ID:As9L0BZi0
そうか、そうか。つまり君はそんな奴なんだな


15:名無しNIPPER[sage]
2016/11/22(火) 23:22:38.05 ID:Oh6PhBMlo
>>13>>14
小学校の頃のトラウマを呼び覚ますのはやめちくり〜。


16: ◆qflDSQCF3g[saga]
2016/11/22(火) 23:31:20.37 ID:gbh31IuNo


書き込みを見るまで完全にエーミールだと思っていた私を殴ってくれエミール。
思い込みの力ってすごい。あと、長音に縁があるのかスレタイもミスってる始末。

以下略



17: ◆qflDSQCF3g[saga]
2016/11/22(火) 23:35:55.65 ID:gbh31IuNo
 何を言われるか不明なため、内心身構えていたリンドウに告げられた言葉は拍子抜けするものであったが、ある意味で心にくるものがあったらしく、ばつが悪い顔をして頭を書き始める。

 そして、一時期とはいえ元第一部隊隊長と共に希少なアラガミ捜索の遠征に出ていた彼なら、自分たちが知らない何かを知っているかもしれない。この場にいる三人が皆、淡い期待を抱く。

「えっと〜。リンドウさんはあいつと遠征に出てましたよね、何かあいつと喋ってないかなぁ?なんて・・・」
以下略



18: ◆qflDSQCF3g[saga]
2016/11/22(火) 23:42:20.91 ID:gbh31IuNo
 リンドウはそう言ってから、ラウンジにいる皆に仲間の訃報などではないことを伝える。それを聞いたラウンジにいた面々はほっと息をつき、表面上はいつもの様子へと戻っていく。

「ああ、心配させてしまっていたみたいで、すみません」

 そう言いながら頭を下げるアリサに、謝らなくてもいいと言いながらリンドウがその横に座る。これで、クレイドルの中心核となるメンバーが件の人物以外集結したことになる。
以下略



19: ◆qflDSQCF3g[saga]
2016/11/22(火) 23:48:04.91 ID:gbh31IuNo
「で、あいつの話だったな」

 リンドウがそう切り出し、他のメンバーに話していなかった遠征の時の様子を語り始める。

「確かに、俺達は世界中を共に回ったさ。だが、一緒にいたのは移動とか、挨拶回りとか、そういう時だけで。現地について、調査とか戦闘の時とかはそれぞれ単独行動だったんだ」
以下略



20: ◆qflDSQCF3g[saga]
2016/11/22(火) 23:58:58.84 ID:gbh31IuNo
「知っての通りあいつは強い。いろいろな意味でだ。だから、別々に行動して、あー今もそうだな、効率を上げる意味があったんだ」

 今現在も世界各地を回っているはずの彼女を思い出しながら、右腕の籠手をさすり始める。

「で、結構忙しかったからあいつとは、俺もあまり腰を据えて話せてない。すまん、力になれんで」
以下略



21: ◆qflDSQCF3g[saga]
2016/11/23(水) 00:05:13.98 ID:uDznCQDAo
「で、だ。なんで急にあいつの話なんだ」

 リンドウが頭を上げるとすぐさまそのようなことを言う。この切り替えの早さはこの男の美徳であるが、ともすればそれで要らぬ諍いを起こしかねないほどの早さでもある。

 その言葉にアリサが過敏に反応する。
以下略



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