過去ログ - 【GE】アリサ「最近リーダの声を聞いていない」
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33: ◆qflDSQCF3g[saga]
2016/11/24(木) 00:04:49.01 ID:tucCUHHSo
「あいつがいたときはまだラウンジがなかったもんなー。知らないのも不思議じゃないね。」

 コウタが、ついでに自分の分の飲み物も頼めばよかったと少し後悔しながら言葉を発する。

「確かに、あいつが遠征に出てからアナグラも様変わりしたからな」
以下略



34: ◆qflDSQCF3g[saga]
2016/11/24(木) 00:17:10.26 ID:tucCUHHSo
 ブラッド隊長の血の力「喚起」による、さらなる戦力増強を見込まれての帰還であり、それが意味するのはこれまで以上に強いアラガミとの戦闘を強いられるということ。

「そういえば、少佐にも殆ど特例で昇進したみたいだし、上はもっとあいつに戦わせたいんだろうな」

 リンドウが思い出したように、コーヒーを飲んだことから生まれたのではない苦い顔をしながら言う。
以下略



35: ◆qflDSQCF3g[saga]
2016/11/24(木) 00:26:10.95 ID:tucCUHHSo
「ただ帰ってくるだけでもいろいろ言われてたのになー」

 コウタが、過去のリッカの言葉を思い出しながら、嬉しそうな色を下に隠しながらうんざりした顔をする。

 それを契機に、四人で昔話に花を咲かせ始める。
以下略



36: ◆qflDSQCF3g[saga]
2016/11/24(木) 00:34:59.26 ID:tucCUHHSo
 ソーマが飲み終わったコーヒーカップを弄びながら、窓の外を見る。

「どうって、なんだ?」

 リンドウがよくわからないという顔をする。それには、他の二人も同調し頷いている。
以下略



37: ◆qflDSQCF3g[saga]
2016/11/24(木) 00:43:03.57 ID:tucCUHHSo
「えーっと・・・それは、あいつがもしかしたら賛成だった、ってこと?」

 コウタが、遅ればせながら状況を理解し、明確に言葉にして確認をとる。

「あくまで可能性の話だ」
以下略



38: ◆qflDSQCF3g[saga]
2016/11/24(木) 00:53:07.59 ID:tucCUHHSo
 鋭い声に、リンドウがカップを落としかけ、コウタがビビってソーマの陰に隠れ、ラウンジが今度こそ完全な静寂に包まれる。

「俺は可能性の話をしているだけだ」

 ともすれば、ダチといって憚らない人間の事を貶めることになる考えを、ソーマが臆面もなく言うことにアリサは怒っていた。そして、可能性の話と言ってはぐらかすことも、彼女の癪にさわっていた。
以下略



39: ◆qflDSQCF3g[saga]
2016/11/24(木) 01:04:09.70 ID:tucCUHHSo
「っ!!」

 立ち上がり、拳を握り、わなわなとそれを震わせるアリサ。そんな彼女からコウタが少し距離を取り、リンドウが落ち着けと声をかける。

「あくまで、可能性の話だ。周りに流されてるだけと言っても、ここまでする理由が無いしな」
以下略



40: ◆qflDSQCF3g[saga]
2016/11/24(木) 01:11:36.67 ID:tucCUHHSo


今回はここまで。

このSSを書こうと思った、結局初代主人公って流されてるだけじゃね?と言うテーマがようやく出せました。
以下略



41:名無しNIPPER[sage]
2016/11/24(木) 01:28:43.13 ID:d8k4a+8Vo

GEに限らず主人公が喋らない系のRPG全般に言えることだよね
その辺問題はbioshockって洋ゲーで凄くうまく演出に使われてたよ


42: ◆qflDSQCF3g[saga]
2016/11/24(木) 23:38:58.69 ID:tucCUHHSo


一応昨日で第一話的な区切りができたけど、最初と最後で若干矛盾を起こしてて自分の力不足を痛感・・・。

いつかまとめて修正したいなーと思いつつ、フィーリングで書いてるからしょうがないよねと自己擁護もしてみたり。
以下略



43: ◆qflDSQCF3g[saga]
2016/11/24(木) 23:47:29.19 ID:tucCUHHSo
 ソーマがラウンジから去り、しばらく経っても残された二人の男がなだめても、アリサの仏頂面は変わらない。

 二人がと言うよりクレイドルが人目もはばからず言い合いをしているのを初めて見る面々は、一見興味なさそうにふるまってはいるが、ちらりちらりと残されたクレイドルの三人を見ていた。

 一方で、昔の高慢だった頃のアリサと、人を避け突っ張っていた頃のソーマを知っている人間は、ある意味懐かしいものを見たという雰囲気を醸し出していた。
以下略



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