過去ログ - 八幡「俺が仮面ライダーに……?」
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22:くすっち[saga]
2016/11/25(金) 02:36:26.56 ID:U72bcK6J0
「雪ノ下……お前!さっきは何なんだよ!いきなり襲ってきやがって!」

「当然でしょう?ライダーは共存できないって、言ったじゃない」

首をかしげて雪ノ下は言う。

「それが訳わかんねぇッつってんだ。何だよライダーって!」

「……そうね、別に教える義理はないけれど、何もわかっていない相手を攻撃する

というのも気が進まないわね……。いいわ、教えてあげる」

「私も細かいところまでは知らないけどね。このカードデッキを手にして、モンスターと契約

したものは、仮面ライダーと呼ばれる存在になる。そしてライダーは、モンスターや他の

ライダーと戦うのよ」

「モンスターと戦うってのは、わかる。だが、なんで同じライダー同士が戦うんだよ」
「ライダー同士は戦い、殺しあう。そして、最後に生き残ったライダーはなんでも願いをか

なえることができるのよ」

雪ノ下のような奴がそんな突拍子もないことを言い出すことに戸惑いを覚える。

「は、はぁ?なんでも願いがかなうって、お前それ本気で言ってんのか?」

「そうね、確かに普通ならあり得ないし、信じる方がおかしいんでしょう。でも、それで

もそれにすがるしかない。そんな人だけがライダーになるの。どうしてもかなえたい願い

がある者だけが」

「叶えたい、願い……」

雪ノ下の表情は真剣そのもので、とても茶化すことなどできなかった。

「ライダー同士が戦う理由はわかったかしら?それじゃぁ、始めましょうか」

「ま、待てって!殺し合いって……」

「ライダーバトルに敗北したライダーは死ぬ」

いとも簡単に、彼女はそういってのけた。

「戦いに負けたら死ぬ。戦うことから逃げて、モンスターにえさを与えられなくなったら、

契約モンスターに食い殺される」

「えさ?」

「モンスターは、別に仲間になったわけじゃない。ライダーに力を与える代償として、餌を

要求する。餌になるのは、同じモンスターかライダー。そして、モンスターが満足できるだ

けの餌を与えられなくなれば、契約破棄とみなされ、モンスターに食い殺される

……さて、もういいかしら?」

「だから待てって!俺は戦う気なんてない!」

「あなたになくても私にはあるのよ。それに昨日言ってたじゃない。勝負に勝ったら私に

は死んでもらうって。そんなことを言っていいのは、死ぬ覚悟のある人間だけよ」

「あれは……それとこれとは話が……ウオッ!」

鏡の世界から、蝙蝠のモンスターが飛来し、俺を襲った。幸い回避できたが、一瞬でも遅

れたら危なかった。

「なんのつもりだ!」

「わからない?戦わないというなら、私はこうしてあなたを襲わせるわよ?」

「言ってもわかんねぇ奴だな。なら、一発ぶん殴って無理矢理にでも言うことを聞かせて

やる」

「その言葉を待っていたわ」



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