過去ログ - 八幡「俺が仮面ライダーに……?」
1- 20
35:くすっち[saga]
2016/12/02(金) 00:00:22.91 ID:L65trh9D0
戦いを終えた俺達は、昨日と同様チャイムと同時に解散した。

そしてその翌日である。

「ふぅ……」

俺はため息をついて部室へと向かった。しかし昨日ほど足取りは重くない。なんでだろうな。

さっぱり分からない。そういうことにして置いてくれ。

「よう」

「こんにちは」

にこりともせずに雪ノ下は挨拶をする。

「今日は、戦おうなんて言わないのか?」

「戦いたいの?私は別にいいけど?」

「勘弁してくれ。まだ体が痛むんだよ」

「ま、今日は勘弁してあげるわ」

雪ノ下が軽く笑いながら言う。

と、そこに。

コンコンと、ドアをノックする音が響く。平塚ではないだろう。あの人はノックな

んかしないし。

「どうぞ」

「失礼しまーす」

緊張しているのか、少し上ずった声だった。

戸が開かれ、ちょっとだけ隙間が開き、そこに身を滑り込ませるように彼女は入ってきた。

誰かに見られるのを嫌うようなそぶりだ。

肩までの茶髪に緩くウェーブを当てて、歩くたびにそれが揺れる。ちなみに胸も大きい。

雪ノ下とは比べ物にならない。俺と目が合うと、驚いたような声を上げる。

「なんでヒッキーがここにいるし!」

「いや、俺ここの部員だし」

ていうかヒッキーって俺のこと?

つーかこいつ誰だよ?正直言って全く覚えがない。

チャラそうな見た目。俺なんかとは全く接点がなさそうな奴だ。まぁほとんどの奴とは接

点がないんだけどね!

「2年F組、由比ヶ浜結衣さんね」

「あ、あたしのこと知ってるんだ」

由比ヶ浜の顔がぱっと明るく輝く。

雪ノ下に名前を知られているというのは一種のステータスのようだ。

「お前良く知ってるな。何でも知ってるんじゃねえの?」

「なんでもは知らないわ。知ってることだけ」

お前はどこの委員長だよ?何?猫になっちゃうの?

「それに、あなたのことなんて知らなかったし」

「そうかよ……」

「別に落ち込まなくていいのよ。あなたの矮小さに目をそむけた私の心の弱さがいけない

の」

「なぁ、それって慰めてるつもり?」

「ただの皮肉よ」

「なんか……楽しそうな部活だね!」
由比ヶ浜がキラキラした目でこちらを見つめている。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
60Res/76.29 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice