過去ログ - 八幡「俺が仮面ライダーに……?」
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5:くすっち[saga]
2016/11/23(水) 17:42:02.91 ID:L30vDNXh0
「デス・バイ・ピアーシングッッ!!」
何故ブラックロータスの必殺技を?と聞く前に俺は勢いよく蹴り飛ばされていた。
「何すんだよ!」
「うるさいうるさい!口答えするな!いいからここで部活しろ部活しろ部活しろー!」
なんだこの人……子供かよ。
平塚先生に腕を掴まれ、再び教室内に引き戻される。
「というわけで、彼はなかなか根性が腐っている。そのせいでいつも孤独な哀れむべき奴
だ」
こいつ本当に殴ってやろうかな。
「人との付き合い方を学ばせれば少しは変わるだろう」
暴力でしかコミュニケーション取れないあんたが言っても全く説得力ねーけどな。
「こいつを置いてやってくれ。彼の孤独体質の改善が私の依頼だ」
「それなら先生が殴るなりなんなりして躾ればいいじゃないですか」
なんてことを言いやがるんだこの女は。
「私だってそうしたいが最近そういうのはうるさくてなぁ」
テメェさっき思いっきり俺に攻撃しただろうが。
「お断りします。その男の下卑た目を見ていると身の危険を感じます」
雪ノ下が襟元をなおしながら、俺を睨みつけながら言う。
「はっ!言ってくれるな、自意識過剰女」
「自意識過剰、ね。仕方ないじゃない。私はあなたと違って美しいんだから」
その通りなのが腹正しいところである。
「安心したまえ、その男は自己保身にかけては長けている。決して刑事罰に問われるよう
なことはしない。こいつの小悪党ぶりは信用していいぞ」
「釈然としねぇ……。それは常識的判断ができるとか言えないんですかね」
「小悪党……。なるほど」
なんで初対面の相手にこんなに罵倒されなならんのだ。
「まぁ、先生からの依頼とあれば無碍にはできませんね。いいでしょう、その依頼、受け
ましょう」
「そうか、なら後は頼んだぞ」
あー、面倒事に巻き込まれちゃったよ。ポツンと取り残される俺。
なんだあいつは。もしかして美少女と二人で同じ部活をやっていれば、アニメやラノベよ
ろしく人気者になる!とでも思っているのだろうか。だとすればとんだ見当違いである。
訓練されたぼっちは甘い話など断じて持ち込ませない。
それに俺は、好きで一人でいるのだ。他人にどうこう言われる筋合いはない。
……つーか俺は、ここでこの美少女様と何をすればいいんだろう。
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