過去ログ - 八幡「俺が仮面ライダーに……?」
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58:くすっち[saga]
2016/12/13(火) 01:30:38.05 ID:+Ao3fZud0
どちらにしても、俺にとっては迷惑でしかない。

「よいしょっと」

言って、折本は俺の前の席に座る。

は?なんなのこいつ。

「……ンだよ。なんかようか」

「いや、別に用ってわけでもないんだけどさ。なんか懐かしいなーと思って」

懐かしい……か、彼女の発言にはっきりと不快感を覚える。

「ほら、比企谷って総武高行ったじゃん?あそこってうちの中学からあんまり行った人い

ないよね?」

「ほら」の意味が全く分からん。

それに、そりゃあそうだろう。同じ中学の奴がいるとこには行きたくなかったんだから。

「……ああ、そうだな」

「おーい、かおりー!」

店の入り口から、周りの迷惑を考えないような大声が聞こえる。

「あ、おーい」

折本がそういうと、俺達のいる席に一人の女子と二人の男子が寄ってきた。

男の一人には、見覚えがある。確か、俺の中学でバスケ部のキャプテンをやってたやつだ。

永山、だったか。

「あれ?比企谷じゃね?うけるわー!」

何が面白いんだ?俺の存在がかよ。

「え?これが噂のキモ谷君?うっわー、わかるー」

……。何故初対面の女子からキモイといわれなあかんのだ。こいつら、高校でも俺を笑い物

にしていたのか。

「ははっ、そういえばさ、比企谷って中学ん時、かおりに告ったよなー。あれ笑ったわー!

ちょっと優しくされただけで勘違いするとか、脳内めでたすぎンだろ」

「……昔のことだ。自分でも馬鹿だったと思うよ」

本当に馬鹿だった。こんな奴に好意を抱いたなんてな。

「あれ、クラス中の奴らが知ってただろ?ごめんなー、あれ俺が言ったんだわ。あん時から

おれたち付き合っててなー。面白半分でさー。でもま、自分の彼女が告白されたってんだか

ら穏やかじゃねーよな。まぁ比企谷にはとられるなんて思わなかったけどー」

ぎゃはは、と品のない笑い声をあげる。

「そうか」

右手で契約モンスター、ドラグレッダーのカードを強く握りしめる。意思をしっかり持って

いないと、今すぐにでもこいつらを襲わせそうになる。

「しっかし比企谷お前……うおっ!?」

鏡の中から突如出てきた何かに、永山が吹き飛ばされる。

蝙蝠のモンスター……あれは、雪ノ下の、モンスターだ。



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