過去ログ - 八幡「俺が仮面ライダーに……?」
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6:くすっち[saga]
2016/11/23(水) 17:44:41.46 ID:L30vDNXh0
「何か?」
俺の視線に気づいたのだろうか。雪ノ下が声をかけてきた。
「ああ、どうしたものかと思ってな」
「何が?」
「いや、俺何も説明受けてなくてな。ここがなにする場所なのかもいまだにわかってない」
俺がそういうと、雪ノ下は不機嫌そうに本を閉じ、こちらを睨みつけた。
こいつ睨まないと会話できねぇのか?
「では、ゲームをしましょう」
「ゲーム?」
「そう、ここが何部かを当てるゲームよ」
「あんた以外に部員は?」
「いないわ」
ふむ、そうだな……。ぼっちには、常人にはない能力が一つだけある。それは、深い思考力
だ。普段の生活で他人との会話にエネルギーや時間を使わないため、その分自分
の中での思考は高度なものとなる。
特別な道具を必要とせず、一人でも活動が成り立つ。
ピカンと来たぜーッ!
「文芸部、だな」
「違うわ。……死ねばいいのに」
なんでクイズに失敗しただけで死ななならんのだ。
「あー、お手上げだお手上げ。わかんねぇよ」
「今私がこうしてあなたと会話していることが最大のヒントよ」
なんだそりゃ?さっぱり正解に結びつかない。
「比企谷君、女子と最後に会話したのはいつ?」
……そう、あれは二年前の六月のことだ。
女子『ねぇ、ちょっと暑くない?』
俺『ていうか、蒸し暑いよね。』
女子『え?あ、うん。』
まぁ、俺に話しかけられてたわけじゃないんだけどね。俺の黒歴史の一つである。
「持つ者が持たざる者に救いの手を差し伸べる。これを奉仕というの。ホームレスには炊
き出しを、もてない男子には女子との会話を。困っている人に救いの手を差し伸べる。そ
れがこの部活よ」
一呼吸おいて、彼女は続けた。
「ようこそ奉仕部へ」
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