2: ◆KmWwACQbkg[sage]
2016/11/23(水) 23:10:31.07 ID:hS7BXFt2o
――煩悩の数は108個。
ボールの縫い目も108個――。
3: ◆KmWwACQbkg[sage]
2016/11/23(水) 23:11:06.35 ID:hS7BXFt2o
「始球式ってさ」
「ん?どうした?」
「プロデューサーも一緒に出来ないのかな?」
4: ◆KmWwACQbkg[sage]
2016/11/23(水) 23:12:41.22 ID:hS7BXFt2o
ライブだってリハーサル前に舞台を見るものだ。
一瞬とは言え会場の人間が自分に注目してくれるならそれはライブと変わらない。
だから同じように準備すべき。
5: ◆KmWwACQbkg[sage]
2016/11/23(水) 23:13:40.11 ID:hS7BXFt2o
「広いなッ」
「そりゃ、野球場だからな」
「なんか釣れないな……そんなに始球式投げれないのが嫌なのか?」
6: ◆KmWwACQbkg[sage]
2016/11/23(水) 23:16:01.52 ID:hS7BXFt2o
「ユニフォームも特別に用意して貰うと本当にライブみたいだな」
「そうだなッ。やっぱりウチが言った通りじゃないか」
「そうだな」
7: ◆KmWwACQbkg[sage]
2016/11/23(水) 23:16:30.55 ID:hS7BXFt2o
「小学生か……お前は」
「ど、どっちが!」
「ホントだな」
8: ◆KmWwACQbkg[sage]
2016/11/23(水) 23:20:07.54 ID:hS7BXFt2o
顔を真っ赤にして怒る美玲をからかいながら俺と美玲はベンチに続く階段を下りていく。
一般人なら入れないが今回は特別に入れて貰うことが出来た。
こういう所は役得だと感じる。
9: ◆KmWwACQbkg[sage]
2016/11/23(水) 23:22:37.82 ID:hS7BXFt2o
「ここからだと席に座ってる皆の顔が見えそうだなッ」
「そうだな。きっと見えるだろう。それにあそこならもっと見えるぞ」
俺はマウンドを指差す。
10: ◆KmWwACQbkg[sage]
2016/11/23(水) 23:23:13.67 ID:hS7BXFt2o
「わっ、わっ! いきなり投げるな……ってボール?」
「ボール。煩悩の塊」
11: ◆KmWwACQbkg[sage]
2016/11/23(水) 23:24:50.24 ID:hS7BXFt2o
「プロデューサー」
「ん?」
「あっち行ってくれ」
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