過去ログ - 後輩「また死にたくなりましたか?」
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2016/11/25(金) 20:54:05.94 ID:QF9BDPI/0
  
   朝食はいつも姉が用意してくれている。親はまだ寝ている。毎日遅くまで働いて、俺達が学校に行った頃に起きてまた会社に行く。この生活はもう7年くらい続いている。 
  
   家事は最初の方こそ一緒にやったりしていたのだが、ここ数年は専ら姉に頼りっきりである。 
  
   「あんたさ、今日バイトだよね? 」 
   
   「うん、晩飯用意しなくていいよ 」 
  
   「できるだけ早く帰ってきなよ 」 
  
   「なに、寂しいの?  」 
  
   「……そうじゃ、なくもないけど、さ…… 」 
  
   姉の顔を見ると頬がほのかに赤くなっている。どうしたの、と思わず気になって聞いてみる。 
  
   「……なんでもないよ」 
  
   と言いつつも、顔は赤いままだ。姉との、こういうなんでもない朝のやり取り。変わらない日常。 
  
   俺は、そういうものが一番好きだ。 
  
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