過去ログ - 八幡「ディソード」いろは「中二病ってやつですか?」
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244: ◆Zerxhvg84U[saga]
2016/12/20(火) 20:47:34.45 ID:tA+i4hgM0

そうして走っているうち、雪ノ下の姿が見えてきた。

雪乃「…あら、まさか出てきてくれるなんてね。観念したのかしら?」

平然とした口調でそう言う雪ノ下。
その顔が、紅く汚れていた。

八幡「…お前、それ」

彼女の様子は明らかに異常だった。
見開かれた両目から流れ出る真紅の液体に、彼女は気づいていない。

いろは「雪ノ下先輩、血が…」

雪乃「血? ああ、本当ね。気が付かなかったわ。ありがとう。でも大丈夫よ。今はあなたと比企谷くんを殺さなければならないから。そうしないと比企谷くんがどこかへ行ってしまうの」 

明らかに矛盾したその言葉を、彼女は不思議に思っていないようだ。

雪乃「あなたを誰にも渡したくないの。だからいいでしょう?」

八幡「いいわけあるか。それより自分の体の心配を」

雪乃「私なら平気よ。今はあなたを殺す方が優先でしょう。私はあなたを殺さなければならないの」

八幡「……」

やっぱりそうだ。

今の雪ノ下は俺たちを殺さなければならないと無理矢理に思い込まされている。
でなければ、雪ノ下がこんなことを言い出すなんてありえない。

犯人のギガロマニアックスの能力は、思考誘導と言ったところだろうか。

許せない。
誰が何の目的でこんなことをしているのか。

それを考えている時間はなかった。

後方にあの女の姿が見えてくる。
 



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