16:名無しNIPPER[saga]
2016/11/27(日) 13:52:01.80 ID:RYZKzRbbO
だんっ!!爆音、次いで衝撃波。
朋が開始を告げるよりも早く、フライング気味に肇は床を蹴った。
誰かが動くよりも先に一気に距離を詰め…茄子のポッキー目掛けて、自らのポッキーを振り抜く。
まず最初に落とすべきは、遠距離線では勝ち目のない茄子にするべきだ、と言う判断は間違ってはいなかっただろう。
ぶんっ、と目にも留まらぬスピードで弧を描いた肇のポッキーは、しかし何故か空を切った。
何故?!と一瞬だけれど思考に脳のリソースを割いてしまった肇の足元が、突然光り出す。
文香「シン・クリア・セウノウス!」
何処からともなく現れた魔導書を掲げた文香からの消滅魔法、全てを滅ぼす光の手。
触れたもの全てをこの世から消し去ってしまう強力無比な裁きの術式。
それが、肇の足元から放たれた。
肇「くっ!ゴルゴニック・ガーディアンの効果を発動します!オーバーレイユニットを一つ使い、シン・クリア・セウノウスの効果と威力を無効!」
すんでのところで肇の召喚した土偶の様なモンスターの効果を発動。
フリーチェーンでフィールドに表側表示で存在するモンスターの効果を無効にし攻撃力を0にする。
文香の発動した魔法が召喚系だった為に、無効にされてしまった。
フレデリカ「じゃーフレちゃんはスマッシュボール割って必殺技!スペル、廃線『ぶらり廃駅下車しての旅』!」
突如文香、肇、茄子の上空から廃線が飛び出した。
特になんの異能もない、ただの鉄の塊。
しかし重力加速度を得た巨大な電車は、恐ろしい速度で地面に叩きつけられようとしている。
当然、当たれば皆無傷では済まなかっただろう。
…当たれば、の話だが。
茄子「神羅転征!」
茄子の放った斥力の波動によって、鉄の塊は彼方へと吹き飛ばされた。
その余波は当然近くにいた他の三人にも襲いかかるが、電車を吹き飛ばせる程度の力では体勢をぐらつかせる事すら出来ない。
けれど、茄子の攻撃がその程度で終わるはずもなかった。
茄子「サモンっ!」
右手を天に掲げた茄子がそう叫ぶと同時、目の前に美優さんが召喚された。
茄子のトイックの点数は当然満点、マークシート式なのだから。
よって強力なパワーを与えられた美優さんは、慌てふためきながらもマフラーを振り回す。
ブウォォォン!!
突風が吹き荒れ、他の面子を吹き飛ばす。
茄子「ふふっ、これで終わりですね」
杏「おっと、いつから本当に美優さんを召喚出来たと錯覚してたのかな?」
ニヤリと笑った杏が飴玉を噛み砕くと、先程まで居た筈の美優さんの姿が消えた。
フレデリカ、文香、肇も健在。
朋は何が何だか分からなくて呆然としている。
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