過去ログ - 白菊ほたる「それは涙ではないのだから」
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20: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2016/11/27(日) 12:13:40.18 ID:2h7CC88o0
プロデューサーさんを含め、スタッフさん達にはいつも迷惑をかけてしまっている。

今日も無茶を聞いてもらったことについて、改めて感謝をしよう。

そう思って振り向いたのだが。
以下略



21: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2016/11/27(日) 12:14:41.58 ID:2h7CC88o0
光。

激しい雨が降る薄暗い中、光の玉が浮いていた。

それも一つや二つではない。
以下略



22: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2016/11/27(日) 12:16:11.45 ID:2h7CC88o0
「綺麗……」

頬を打つ雨も気にせず目の前の光景を見つめていると、光はだんだんと私の方に近づき、そしてすべての光が私を照らした。

一瞬の目のくらみで目を閉じた私に、声が届く。
以下略



23: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2016/11/27(日) 12:17:13.66 ID:2h7CC88o0
もしかしたら、私は幻を見ているのかもしれない。

今もあたりが暗くなるぐらい酷い雨が降っているのに、どうして貴方たちがここにいるの?

ライブが延期になったことは知っているはずなのに、どうしてわざわざ来たの?
以下略



24: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2016/11/27(日) 12:18:58.12 ID:2h7CC88o0
声をあげたのは、一番前で私の名前が書かれた団扇を持った男性。

男性は雨音よりも大きく、声を張り上げる。

「ほたるちゃんは諦めなかっただろ!」
以下略



25: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2016/11/27(日) 12:20:27.66 ID:2h7CC88o0
そうだそうだ、と男性に続いて声をあげるファンのみなさんを見て、私は思わず笑ってしまった。

だってそれは、笑ってしまうような話だ。

私がファンより先に諦めないと決めたように、ファンのみなさんも私より先に諦めないと決めていたというのなら。
以下略



26: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2016/11/27(日) 12:21:46.04 ID:2h7CC88o0
観客スペースから届く光に照らされながら、私は前を向く。

雨は止まない。止む気配もない。

もしかしたら、ずっと止まないかもしれない。
以下略



27: ◆8ozqV8dCI2[sage saga]
2016/11/27(日) 12:23:30.91 ID:2h7CC88o0
おしまい。


28:名無しNIPPER[sage]
2016/11/27(日) 13:31:41.28 ID:MQJyVXubo
おっつ


29:名無しNIPPER[sage]
2016/11/27(日) 18:24:54.26 ID:RBFXPyIh0
ほたるちゃんは苦労人健気可愛い
おつおつ


30:名無しNIPPER[sage]
2016/11/27(日) 19:16:06.41 ID:Svi7+Mt8O
いい話だね


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