過去ログ - 小梅「ありがとうを物語にのせて」
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7: ◆REViNqJsY2
2016/11/27(日) 15:13:25.43 ID:Uojde39To
「……きらり、さん?」

「うーん? どうかしたぁ?」

 つい名前を呼んでしまったけど、その返事もいつも通りの明るさで。こんな密着していなければ、誰も気づかないだろう、そんなひっそりとした震え。でも、きらりさんが何かを怖がっていて、それを私に隠そうとしているのは、明らかだった。

 理由なんて考えるまでもない。雷と、そして、

 私の怖いお話。

 いつでも優しくて、明るくて、頼りになる。一緒にいるみんなを幸せな気持ちにさせてしまう。そんなきらりさんのことを、私は憧れているような所があって。

 ……でも、きらりさんは女の子なんだ。可愛いものが好きで、怖いものがきらいな、ただの女の子。怪談に付き合わされて、ようやく終わったと思ったらこんな状況で。不安にならないはずがないんだ。

 どうしよう、どうすれば。そんな言葉が頭の中をぐるぐる駆け回り、視界がきゅうっと狭くなる。目の前の暗闇に目を凝らしても、どこにも答えは落ちていなくて。


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