36:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/27(日) 18:56:55.00 ID:WwkYnpYs0
満足に足を伸ばせないちいさな湯船。死体みたいに足を折り曲げて浸かり、汗と脂を洗い流す。
いつもと違うシャンプーを使うと、髪がキシキシ言って調子が悪いけれど、ゼイタクは言えない。まぁいいか。
髪を乾かしてリビングに戻ると、りっちゃんはソファの上に猫のようにまるまっていびきをかいていた。ゆさゆさと揺すって呼びかけても起きる様子がない。
今日も仕事だったみたいだし、随分と疲れていたんだ。
わざわざ時間をとって呼びつけてしまったことも、約束していたとはいえ部屋に押しかけてしまったことも、申し訳ない気持ちになり、わたしはりっちゃんの髪を撫でた。
静かな室内にすぅすぅと寝息だけが聞こえる。
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