40:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/27(日) 19:01:34.07 ID:WwkYnpYs0
走り続けてすっかり息の切れたわたし達は、大の字になって道路に寝転んだ。
360℃見渡す限りの星空。どれが何座?なーんて全く知識はないけれど、そんなことお構いなしに圧倒されるその迫力。
普段は人工の光に隠されて見えない星達も、本当はこんなにたくさん存在してるんだ。
いまのうちに存分に記憶に焼き付けておこう。
あ〜、きっと天文に詳しかったらもっと感動したんだろうなぁ〜、もっと勉強しときゃよかった。
『ねぇ、りっちゃん。“夏の大三角”ってどこ?』
『ん〜〜〜とだな……。わからんっ! 星座なんてまったくわからんっ! とにかく綺麗! 以上!』
『やっぱりでしたか…りっちゃん隊員。聞いたわたしがバカだったよ…』
『なにィ! じゃあ唯隊員っ、お前はひとつでも知ってる星座あるのかよっ!』
『知ってたら聞いてないよ、おバカだね。りっちゃんだってどーせ知ってる星座なんてひとっつもないんでしょ?』
『あるわい!』
『うっそだぁ〜、じゃあ言ってみそ』
『お、おりおんざ……』
『じゃあ、差してみて』
『………』
『ほら、やっぱうそじゃん』
『ち、ちがくて……オリオン座は冬の星座だから……』
『…………ごめん』
『やめろ! 謝られると余計みじめになる!』
そうやってふたり、星空に見とれながらもバカ話。
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