過去ログ - 唯「夢みる少女じゃいられない」
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86:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/27(日) 20:04:47.75 ID:WwkYnpYs0
どれだけ無言の時間が続いても、りっちゃんは電話を切らなかった。

そうだ。りっちゃんは、わたしを待っていてくれてた。いつだって待ってくれてた。
わたしが何かを伝えようとするのを。返事をするのを。

言わなきゃ。言わなきゃダメだ。今しかない。今、ちゃんと言葉にして伝えなきゃいけない。
理由なんて知らない。内容なんてわかんない。
うまいこと言おうなんて考えなくていい、かっこつけなくていい。今、思ったことをそのまま口に出すだけ。


誰も進むべきを道を教えてくれない。
手を引っ張っていってくれる人はいない。
夢にみたハクバノ王子サマなんて、現実にはいない。
いつか今の自分を裁くのが、未来の自分だったとしても、ソイツは今、ここにはいない。

いるのは、自分だ。選ぶのは、自分だ。今、この瞬間の、わたしだけだ。

わたしが選ぶ! わたしが決める!






け、けっ、けっこん……おめ、おめ、お、お、お………おめで…、、、






言えるかバカ!



「………りっちゃんのせいでわたし、婚期逃しそうなんだけど」

「は?」

出てきたのは思いもしない言葉だった。



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