過去ログ - 文香「カタテ読書」
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7: ◆6QdCQg5S.DlH[saga sage]
2016/11/27(日) 22:17:37.95 ID:h2LPpq420
この片手の恋のお手本にもこのようなシーンはありました。

眠っている男の子のそばに寄り添う女の子。

その女の子は男の子に思いを寄せていて、その眠っている男の子に――

「――」

……何を考えているのでしょうか、私は。

そんな、そんなことができるはず……。

……でも――。

「う……ううん……」

「!」

思わず聞こえた声にビクリと体を震わせます。

そして、息も止め、様子を見る態勢に。

「くー……」

「……ほっ」

寝息がまた聞こえたところで、一息。

……よく考えると、何で息を止めたのかわかりません。

慌てていたにしたって、意味のわからない行動です。

「……はぁ」

さっきとはまた別の息がこぼれました。

「……」

すやすや、とプロデューサーさんは眠っています。私のこの思いも露知らず。

……伝えようともしてませんから、当然ですが。

人に思いを伝えず、思いに気づいて欲しいなんて傲慢にもほどがあります。

プロデューサーさんがサトリならよかったかもしれませんけど……。

……なんて、それこそ再現不可能な物語ですね。


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